カウンセラーの求人の現状

カウンセラーが現在働いている領域としては、医療機関、教育機関、産業機関、福祉施設などが挙げられます。

医療機関では、精神科や心療内科が一番需要の多い分野ですが、近年では、ガンの緩和ケア病棟などのいわゆるターミナルケアにおけるカウンセラーの需要も一程度あるようです。求人の数としては、残念がら他の専門職に比べ少ないか、あるいは非常勤での勤務がほとんどです。やはり、国家資格が無いこと、すなわち、医療機関では診療報酬に貢献できない部分が雇用者側のネックになっています。

教育機関では代表的なものは何と言ってもスクールカウンセラーでしょう。こちらは給与自体は非常に良いものがありますが、週に1日程度の求人がほとんどです。その他には、不登校の生徒の通所場所となっている教育研究所などでの求人もありますが、こちらも雇用期間に定めがあるもの、あるいは非常勤のものが主流です。

産業分野ですが、こちらは、職場のうつ病の問題などがクローズアップされてきたこともあり、徐々に求人数は増えています。休職明けの職員の復帰支援を行ったり、職員のメンタルヘルスの維持のために、健康管理センターなどでカウンセリングを行っています。なかには、新入職員や管理職への心理教育プログラムを実施している場合もあります。ただし、まだまだ体力のある大企業に限定されているのが実情です。

最後に福祉施設ですが、少し前から、児童養護施設などに心理士の配置が義務付けられました。被虐待児等の支援には心理療法が必須とは思いますが、なかなか現場では力が発揮されていない様です。常勤では配置されているものの、当直や生活指導など、他の職種と同じような業務内容であり、カウンセラーとしての専門性を発揮できているとは言い切れません。求人数は一程度あるため、ある程度労働条件に妥協出来るのであれば働きやすいかもしれません。

カウンセラーの求人の状況としてはこの様な感じですが、今後大きな転換期が訪れるかもしれません。現在、心理臨床学会などが中心となり、カウンセラーの国家資格化の動きが活発化しています。国家資格が実現すれば、求人状況は劇的に改善される可能性があるため、今後も注目です。